散剤の秤量確認、水剤の計算、軟膏の混合比率チェック——調剤監査では多くの計算・確認作業が発生します。計算ミスは患者安全に直結するため、確実で速い確認ツールが求められます。
散剤・水剤・軟膏監査アプリとは
散剤秤量・水剤調製・軟膏混合の監査に必要な計算を自動化し、入力値と処方内容の照合をサポートするWebアプリです。調剤室のPC・タブレットから利用でき、監査フローに組み込めます。
対応している監査内容
| 種類 | 確認内容 |
|---|---|
| 散剤 | 1回量・1日量・秤量値の照合、賦形剤込みの重量計算 |
| 水剤 | 希釈倍率・1回投与量・調製量の計算確認 |
| 軟膏 | 混合比率・総量計算・配合可否の確認 |
事務と薬剤師で分担できる(処方入力 → 監査)
このアプリは「処方を入力する人」と「監査する薬剤師」で作業を分けられます。事務スタッフが処方内容を入力して薬剤師に渡し、薬剤師は秤量・バーコード照合に集中できます。
- 処方入力タブ(事務向け):剤形・患者氏名/ID・病棟・処方番号・薬品(マスターから選択)・用量/用法/日数を入力し、「📤 監査へ送る」を押すと薬剤師の未監査リストに届きます。
- 剤形が混在してもOK:同じ患者に散剤・水剤・軟膏が混在していても、まとめて入力できます。送信時に剤形ごとに自動で分かれて未監査リストに並ぶので、薬剤師は剤形単位で監査できます。
- 監査タブ(薬剤師):未監査リストは患者ごとにまとまり、受け付けた古い順で表示。「監査する」を押すと処方が自動展開され、秤量・バーコード照合へ進み、完了するとリストから消えます。
- 二重送信を防止:同じ患者・同じ剤形をうっかり重ねて送ろうとすると確認メッセージが出ます。
- 別の端末と自動連携:同じライセンスキーなら、事務PCで入力した処方が薬剤師の端末に自動で同期されます。
💡 もちろん、1台の端末で「入力 → そのまま監査」まで一人で完結させることもできます。分担するかどうかは運用に合わせて選べます。
使い方(監査の基本操作)
① 剤形タブを選択
「散剤」「水剤」「軟膏」のタブから監査対象を選択します。剤形ごとに最適化された入力・計算画面に切り替わります。
② 処方情報・秤量値を入力
薬品をマスターから選び、1日量・回数・日数を入力すると、製剤量・原薬量・1回量・全量が自動で計算されます。含量(%・mg/mL)の換算も自動なので、電卓での手計算が不要になります。
③ バーコードで照合・記録
調製した薬剤のバーコードをスキャンすると、処方と一致すれば「✅ OK」、取り違えていれば「❌ NG」が即座に表示されます。誰がいつ監査したかも記録として自動保存されます。
患者情報の保護(端末内で暗号化)
処方入力で扱う患者氏名・患者IDは、端末内で暗号化(AES-GCM)してから保存・同期されます。サーバーに送られるのは暗号文だけなので、患者の実名がサーバーに残りません。病棟・処方番号・薬品名は識別用にそのまま扱われます。
- 「マスター」タブの「🔒 患者データ保護パスワード」を、施設内の全端末で同じ値に設定します。これで事務が入力した実名を薬剤師の端末で正しく表示・監査できます。
- 別端末で監査するには「同じライセンスキー(処方が届く条件)」と「同じパスワード(実名を読める条件)」の両方が必要です。
⚠️ パスワードは端末ごとに手動設定が必要で、同期されません。忘れると暗号化済みデータは復元できませんのでご注意ください。設定画面の「設定すると何が起きる?」からも仕組みを確認できます。
監査記録を後から見返す(履歴タブ)
監査した記録は「履歴」タブでいつでも確認できます。
- 絞り込み:剤形(散剤・水剤・軟膏)、患者名・ID・病棟・処方番号での検索、日付、照合結果(OK/NG)で一覧を絞り込めます。
- 詳細表示:記録をタップすると、監査直後と同じ結果カード(✅/❌判定・患者・調剤者・各薬剤の用量と照合結果)を再表示します。
- CSV・印刷:絞り込んだ結果をそのままCSV出力・印刷できます。記録の患者氏名・IDも暗号化して保存され、表示・出力するときに復号されます。
メリット・特徴
- 計算ミス防止:複雑な換算計算を自動化し、ヒューマンエラーを低減
- 監査スピード向上:電卓での手計算と比べ大幅に時間短縮
- 小児調剤に対応:体重換算・1日量からの1回量計算など小児特有の計算もサポート
- 許容誤差の自動判定:秤量誤差が薬局基準内かどうかを即座に判定
- 事務と薬剤師の分業:処方入力と監査を分担でき、別端末とも自動連携
- 患者情報を暗号化:氏名・IDは端末内で暗号化し、サーバーに実名を残さない
- 履歴で振り返り:過去の監査記録を剤形・患者・日付・OK/NGで絞り込み、CSV・印刷も可能
💡 ポイント:院内調剤基準に合わせた許容誤差設定が可能です。施設ごとのルールに合わせて活用してください。
2週間の無料トライアルで実際の使い勝手をお試しください。ライセンスキーはポータルサイトから申し込めます。
ツールを開く →⚠️ 注意:本ツールは医療専門職の業務補助を目的としています。最終的な臨床判断は必ず医師・薬剤師が行ってください。